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2015年05月14日

話を聞くということ

今日は私が息子と話すことで身についた聞くコツを公開します(大げさ

Rと話していて気が付いた事なのですが彼は記憶がアルバムとしてしまわれているっぽい。
これは画像としてという事ではなくて、ボリュームがアルバムサイズってこと。
中から一枚の写真を見つけ出すためには1ページずつアルバムをめくって写真を探す。
記憶できる情報量が多すぎて検索に時間がかかるの
おまけに一つの事柄には色々な過去の記憶やTVで得た情報なんかが紐づけされているから
脳内はとっ散らかっちゃうわけ

今日、実際にあったできごとはこう
Rが学校から持ち帰った荷物に普段は学校に置きっぱなしになっている袋があったの。
私は何か学校に置きっぱなしにしていて大量だったから一気に持ち帰ってきたのかな?と思って声をかけました。

私「袋、中身はなに?」
R「家庭科セットと本と赤白帽子、ホントは学校に置いとかなきゃいけないやつ」
私「全部、学校においておくものなの?」
R「そうなんだけど持ってきちゃったの」
私「?」
R「学校に置いておくやつなの」
私「…?」(おいおい、それがわからなくて黙ったんじゃないよ)

どうもよくわからない。Rも私が理解していないのがわかっているけどうまく説明できない。
ここでポイント 
Rは私が理解していないことも何を答えとして求められているかもわかっています
よくアスペルガー症候群は他人の気持ちがわからないと書かれていますが例外もいるってこと。
でも自分の中からうまく答えを見つけられないのでこんな事が起きます。

ここでRは頭を抱えてこう言いました。
あーこれじゃだめだ!最初から説明するね

「今日、学校で5時間目に図書館で授業がありました。
 そこで先生は余った時間は宿題をやってもいいといいました。
 〜中略〜
 宿題をしまおうとして時間がなくてランドセルにしまえませんでした。
 そこで袋に宿題をしまいました。だから袋の中身も一緒に持ち帰ってきたの」
Rは最初から最後まで一回も言葉に詰まることなく言い切りました。
三分くらいはかかったかも。

この後私の質問タイムです。
私「袋の中身は全部おいておくものでいいの?」
R「うん!そう!」
私「では、明日その荷物を学校にもっていくのね?」
R「うん!そう!」

アルバムの一部を取り出すのは彼にとって大変な作業です。
まずは全部の話を聞くこと。
それから質問すること。
話しの途中に質問や感想を入れるのは禁止です。
なぜならアルバムを閉じてもう一度ページを探すような作業が必要になってしまうから。
最後までいったアルバムなら質問や感想にもスムーズに対応できます。


途中で私の脳内には様々なセリフが生まれていましたよ(笑)
「そこで宿題をやったはずなのになんで家でやる宿題が大量にあるわけ?」とか
「ランドセルが閉めてあったって、開けてなかに仕舞ってこればよかったんやないかい!」とか
でも、そんな本来必要のない情報はカットです。

Rは言語能力が高く理論で物事を考えるタイプなのでこの方法があっているみたいです。
ただ、説明は上手なんだけど感情は別に仕舞われているらしく一緒には聞けません。
なので、Rの事を知りたいときは両方を別々に聞いて統合しています。
@今日のあらすじを聞く
A聞き手(私)が場面ごとの気持ちを聞く
っていう感じ
ちなみに日記も書く前にこんな感じで気持ちを整理してから書いています。
そうじゃないと説明文みたいな日記になっちゃうの。

そうそう、アルバムから1枚を探すことが苦手なRなんですが
興味があることに関しては記憶量も検索スピードもハンパない。
もうPCのハードが違うんじゃないかと思うよ。
だから、何に興味を持っているのかを把握することはとっても大切です。


posted by tomomi at 22:52| Comment(0) | 息子のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月23日

トラップ!?

すっかり暖かく(暑いくらい)なりましたね
春らしいすっきりとした青空が気持ちいいです。

最近、めっきり問題行動をおこさなくなった息子なんですが毎日何かしらやらかしてはいます。
今、母である私はフルタイムで働いています。
つまり、5年生のRは放課後児童預かりもないのでかぎっ子なんです。

最初は雨なのに洗濯物を入れることに気が付かないとか
まだ濡れているのに取り込んでしまってベタベタとか
お友達を家の中に入れてしまう(親がいないときは外で遊ぶという約束)とか
鍵を開けっ放しで出かけてしまう などなど
そのたびごとに「私はカウンセラー×3」を心の中で唱えて怒らない訓練をしていた私(笑)

ずいぶんとミスは減りました。
(もちろん完璧にはできません。でも彼なりに成長しています。)
今回は思わず笑っちゃったミスです。
このところ天気が不安定でしたよね?すごーっく寒かったりしてました
で、Rは帰宅したらファンヒーターのスイッチを入れるというのが習慣化していたのです。
Rはアスペの脳なので日常生活に脳のやる気スイッチを入れることが難しい。
つまり、ファンヒーターのスイッチを入れるという行動はルーチンワーク化していたのでできていました。

ここで勘のいい方なら気づいたはず!
そうです暖かい日になってもファンヒーターのスイッチを入れちゃうんですよ。
私が帰って玄関を開けるとまるで温室 ありゃ?夏?
その中で汗だくのRは真っ赤な顔で宿題をしていました。
「ねぇ、R 暑くない?」
「うん」
「暖かい時はファンヒーターのスイッチは入れなくていいんだよ。
 スイッチを入れなくても暑かったら窓をあけてね」
「(笑) そうだった!」

ね?彼らの日常生活にはトラップがいっぱいなんです。静かに寄り添って教えてあげてください。
脳のタイプが違うのです。一度スイッチが入ったら私がかなうものなどありません。
究極の職人気質ですね


posted by tomomi at 20:56| Comment(0) | 息子のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月22日

発達障害って!?その9

前回の更新から(発達障害って!?その8)なんと二か月近くたってしまいました。
持続性がなくてスミマセン…
カウンセラーで教えていてもこんなもんです。
クライアント様、ゆるりと生きていきましょ

今回は「木村 順先生の講演会に行ったこと」を書きます。

※発達障害の漢字について:
 発達障がいって書くのが一般的。「害」って字のイメージが悪いかららしい。
 でも、「がい」って書いても「害」って書いても私の気持ちは一緒。
 個性的で脳の資質が私とは違うってこと。
 日常生活には困るけど、脳のやる気スイッチが入ったら脳の全部を使えるすごい人。
 いわばスポーツカーみたいね。メンテには技術が必要。
 でも、気分を悪くする人がいたらごめんなさい。今後は障がいって書きますね。

さて、アスペルガーについて知識も増えてきたある日、療育の専門家の先生が
講演会をやるという情報をゲット!
(自分の興味がある分野は脳が情報をキャッチしやすいんです。
 子供に勉強させたかったら興味を引くことですよ〜)

それが木村 順先生でした。
療育塾ドリームタイムを開いておられ作業療法士でもあり、困難さを持ったお子さんの
父親でもある先生。

そこで「感覚統合」「協調性運動障害」というRの困難さの再発見をしたり
「障害を受け入れるのは指導者の役割で親は受容しなくていい」という
なんとも楽ちんなメッセージを聞きました
そして「自己肯定感」「自己有能感」の話も。

※「協調性運動障害」
  Rの場合は椅子にまっすぐ座っていられない
  ウロウロと歩き回る
  体の一部に力を入れるのが苦手(鉛筆や箸は未だにしっかり持てません)
  などの症状があります。
  これは大型のロボットに新米のパイロットが常に乗っているようなもの
  平衡感覚やどれくらいの力でものを支えるかなどの固有感に問題があるためにおこります。

※「感覚統合」
  もともと普通の人には備えられている筋肉と脳と感覚を一体化する感覚を
  その感覚のないRのような子に訓練で身につくようにすること

※「自己肯定感」
  ありのままの自分で愛されていると感じること

※「自己有能感」
  役割としての自分に有能で必要とされていると感じること 

「学校に合わせられるよう親が子どもを教育しなくちゃいけない」
「なんとか褒めて育ててできるように」と頑張っていた自分に気づきました。
まだまだ、自分が頑張っちゃうんですよね。自分の人生だけしか生きられないのに

「子どもが忘れ物をしたら先生は伝え方を反省すべきなんです!!」とも。
とても実践的で無理なく続けられる療育の方法も教えてくれました。
(詳しく知りたい方は本を出してらっしゃるので見てみてください。)

そして最後に「質問がある方は後で控室にどうぞ」と言ってくれました。
もちろん、行きましたよ
そしたらそこには部屋に入りきれない数のお母さんたちの姿が
(残念なことに講演会には学校関係者の姿もありましたが、
 控室には一人もいらっしゃいませんでした。この必死さの違いが意識の違いなんだよね)

そこで木村先生に言われたことがこうだったんです。
「お母さん、苦手なものはありますか?ない?
 う〜ん、それは親子共に不幸やな~」 と。

えっ苦手なものは克服するもの。
人に迷惑をかけちゃいけないんじゃなかったの?
苦手なものがないのに評価をもらえないことは初めてでした。
おまけにかわいそうって!?

「息子さんは困難さを理解してもらえない。
 お母さんは理解したくてもできない。お互い苦しいやろ。」
確かに!ものすごく納得しました。

つまり私の価値観のまま、Rに関わろうとするとお互いストレスになると。
木村先生は本の中でこう書かれていました。
「感覚統合は非常に理解が難しい。常識という知識の範囲内でわからない感覚の世界について
 それらをどういうものなのか実感できなければ、親身な関わり指導はできないでしょう」

確かにわたしは定型脳でアスペルガーのRの脳でどう感じているのかは
わからない。そんな事、考えも及びませんでした。
感覚が違ってできないんだと認めているようで認めていなかったのです。
「訓練でできる」という感覚だけありました。
彼の感覚を理解し「自己肯定感」を崩さないそれが今後の課題だとわかりました。


もう二年も前の話なので前後関係が不安です。
私の記憶の中の情報を頼りに書いています。(アラフォーの記憶…大丈夫か!?)
でも、この講演でカウンセリングの学びがぐっと深まりました。

※アスペと診断してくださったH先生も「自己肯定感がすべてです」とおっしゃていました。
そして、学校だけに任せていたらRの自己肯定感の危機だ(失礼!)と感じた私はこの講演の数週間前からNPO法人ファミリーカウンセリングサービスでカウンセリングを学んでいました。
この講演をきっかけに相手がどう感じているのか、カウンセリングにおいて大切なのは
何が正しいのかではなく、どう感じているのかを正確に把握することだと思ったのです。

さてさてこれで一応カウンセリングの学びにまでたどり着きました。
あーーーー長かった。
今後もRのこと、娘のHのこと カウンセリングやカイロプラクティックのことなど書いていきたいと思います。
「発達障害って!?」のシリーズはとりあえずおしまいです。

今年は派遣の事務のお仕事+カイロ+カウンセリングに加えて
な・な・なんとPTAの本部役員まで引き受けちゃいました
う、笑うしかない。二足の草鞋ならぬムカデの足を目指して楽しみます

では、また見に来てくれたら嬉しいです。

posted by tomomi at 00:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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